BeRealは、通知が来たら2分以内にその瞬間を撮影し、共有するSNSアプリです。1日1回の投稿タイミングはランダムで決まり、加工や編集は一切できません。前方・後方カメラを同時に使うことで、日常の「ありのまま」を捉える点が特徴です。
- 開発国:フランス
- 買収:2024年6月、Voodoo社が約5億ユーロで買収
- 人気の理由:「映え」や「盛り」を排除し、「素の自分」を共有することで、Z世代の支持を得ています。
BeRealの危険性
1. リアルタイム性によるストレスの発生
- 通知が来た瞬間に反応することが求められるため、利用者は授業中や仕事中でも投稿する必要を感じ、精神的負担を強いられることがあります。
- 若者にとって、「瞬間を逃さないこと」がプレッシャーになり、重要な活動の中断を招く恐れがあります。
2. 見知らぬ人へのプライバシー漏洩リスク
- BeRealの「友達の友達」機能では、友人経由で見知らぬ人にも自分の投稿が見られる可能性があります。
- 位置情報の共有がデフォルトでオンになっており、学校や自宅の住所などが知られるリスクがあります。
3. ペアレンタルコントロールの欠如
- BeRealには保護者による管理機能が未搭載で、子供が不適切な人間と接触しても、親が監視できません。
- いじめや詐欺などの問題が発生しても、保護者が気づきにくい環境です。
4. アプリの暗号化不足とセキュリティリスク
- BeRealのRealGroupメッセージ機能には暗号化がなく、ハッカーが会話を傍受するリスクがあります。
- セキュリティ保護されていないネットワークを使うと、個人情報や画像が不正利用される可能性もあります。
5. 職場での利用によるリスク
- BeRealは前後のカメラで同時撮影するため、職場の機密情報や同僚が意図せず映り込む可能性があります。
- 企業のPC画面やプロジェクト資料などが映ると、情報漏洩のリスクが高まります。
6. 利用規約に関する懸念
- BeRealは30年間、投稿写真を広告や販促資料に利用できる権利を保持しています。
- 若者が無意識に投稿した画像が、将来的に予期せぬ形で利用されるリスクがあります。
対策と安全な利用方法
1. 位置情報の無効化
- 投稿前に位置情報のオン/オフを確認し、プライバシーを保護しましょう。
2. アカウントの公開範囲を「友達のみ」に設定
- 「友達の友達」への公開を避け、信頼できる人とのみ情報を共有します。
3. BTSモードをオフにする
- BeRealのBTSモードを無効にすることで、不意の撮影を防ぎます。
4. 個人情報の教育
- 子供たちには、住所や学校名、写真の共有についてリスクを理解させることが重要です。
5. 職場ではアプリを使用しない
- 機密情報の漏洩を防ぐため、職場での利用は控えましょう。
まとめ
BeRealは、「ありのまま」を共有する新しいSNSとして人気を集めていますが、プライバシーやセキュリティのリスクも見逃せません。特に若者や子供の利用には、親や周囲の人がリスクを理解し、適切なサポートを行うことが求められます。また、職場や公共の場での利用には慎重な対応が必要です。
BeRealを安全に楽しむためには、プライバシー設定や使用ルールの見直しが欠かせません。最新のSNSを楽しむために、リスクを理解し、賢く利用することが重要です。