2024年10月25日と26日、出前館は、Webサイトおよびアプリにおいてシステム障害が発生したことを発表しました。これにより、サービスが一時的に利用できない状態となっていましたが、10月29日17時50分頃より順次サービスが再開されました。障害の原因は、暗号資産マイニングマルウェア「RedTail」への感染であったことが判明しました。
システム障害の詳細
■ 障害発生の経緯
- 10月25日(金)20時頃
サーバが高負荷となったため、サービスを停止。その後、当該サーバを切り離し、一部サービスを再開。 - 10月26日(土)14時30分頃
前日とは異なる別のサーバで再び高負荷状態が発生し、サービスが再停止。この障害の原因を調査した結果、**「RedTail」**という暗号資産マイニングマルウェアへの感染が確認されました。
マルウェア対応とサービス再開
出前館は、感染したサーバからのマルウェアの完全削除を実施したうえで、全てのシステムが安全であることを確認した後、10月29日17時50分頃から順次サービスを再開しました。現在のところ、個人情報の流出の兆候は確認されていないと発表しています。
今後の対策と注意喚起
出前館は、今回の事案を受け、以下の対策を講じるとしています。
- セキュリティ体制の強化:監視システムの強化および外部からの攻撃への防御策を見直し。
- 従業員への教育:従業員向けのセキュリティ研修を強化し、同様の事案の再発防止に努める。
- 監査とフォローアップ:サーバやシステム全体のセキュリティ監査を継続的に実施。
まとめ
今回のシステム障害は、暗号資産マイニングマルウェア「RedTail」の感染が引き金となり、サービス停止という大きな影響をもたらしましたが、迅速な対応により被害の拡大を防ぎました。今後も出前館は、安全なサービス提供に向けたセキュリティ強化を進め、信頼回復に取り組んでいくとしています。